披露宴の最後に両親への感謝の思いを、花嫁自身が伝える「花嫁の手紙」
どんな結婚式でも涙なくしては語れない、クライマックスにして最大のイベント。
当日になってみなければどうなるかわからないだけに、
どんなことを話せばいいの?緊張するし、涙で最後まで読めるかも心配。
という、花嫁さんの悩みの種がつきないものですよね。
そんなあなたのために両親への手紙を書く際のポイントを詳しく解説していきましょう。
花嫁の手紙の基本的な書き方とマナーについて
花嫁の手紙は長すぎず、短すぎない分量にするというのが中々難しいところですね。
時間にすると2分程度、文字数は600文字~800文字程度
ここら辺を目安にまとめると、途中涙でつまってしまっても丁度良い塩梅に収まります。
話すエピソードは1つか、多くても2つに絞るのもポイント。
エピソードについて長々と説明したり、そのときのことをあれこれ話すよりも、淡々と簡潔にまとめるほうがゲストにも好感を持たれます。
お祝いの席なので、縁起の悪いことを連想させる「忌み言葉」や、「重ね言葉」は使わないよう気をつけましょう。
「忌み言葉」…終わる、切れる、壊れる、別れる
「重ね言葉」…くれぐれも、たびたび、重ね重ね
また、両家の親族をはじめ、上司や会社関係のゲストが聞いていることも予め考えて、
●両親に恥ずかしい思いをさせるような内容
●人前では話して欲しくない話題
●全体的にネガティブな話題
これらについては極力触れないようにする配慮も大切です。
最も悩んでしまう「書き出し」の部分をまず考えよう
「お父さん、お母さん」というような親への呼びかけの言葉に続き、まず感謝の言葉を述べるという流れの書き出しが定番です。
続いて、花嫁の今の気持ちや、どんな気持ちで手紙を書いたかなどをつづりますが、あまり前置きが長すぎると、聞く側が飽きてしまうので短めにまとめましょう。
『お父さん、お母さん、今日まで私のことを育ててくださりありがとうございました。無事に今日の結婚式を迎えることができて、本当に幸せです。普段はなかなか言えない感謝の気持ちを手紙にしましたので、聞いてくださいね。』
『本日は私たちの結婚式に出席していただきありがとうございます。この場をお借りいたしまして、今日まで育ててくれた両親へ感謝の手紙を読ませていただきたくことをお許しください。』
身内への感謝をすべてのゲストの前で読み上げることに対して、「内輪ネタ」「家で済ますべき」という印象を持つゲストもいます。
一言でいいので、手紙の書き出しに断りの言葉や他のゲストに対する気遣いの言葉を入れるとスマートです。
また、両親が主催の披露宴であれば、両親(主催者)への感謝を述べる場を作ることはマナーに反していますので、予め予備知識として頭に入れておきましょう。
結びをしっかりとまとめるための文例
結びの言葉は色々なパターンがありますし、どうやったらまとまるのかと考えれば考える程悩んでしまうものですよね。
「ふたりのこれからの決意や今後築いていきたい家庭のイメージ」
といった将来に向けて、あるいは楽しくて明るい話題にして結ぶことを前提にすると自然にまとまります。
『これからは○○さんと二人で力をあわせて、幸せな家庭を築けるよう頑張っていきます。』
おそらく最後は、涙で言葉が続かなくなってしまうと思いますので、変に盛りつけずにあくまでシンプルに。
「今日だけは泣かずに読もうと思いましたが、やっぱり泣いてしまいました。」
こんな、自分への涙に対するフォローの言葉を入れておいても良いでしょうね。
感極まって泣いてしまうのが普通の場面ですので、素直に「泣いてしまいました。」と認めることで、返って気持ちが落ち着けることにもなります。
それでも当日になって、どうしても読めなくなってしまう場合もあると思います。
司会や新郎に続きを代読してもらうという形もとれますので、まずは当日の心配よりも、しっかりと思いを手紙にしたためることが何よりも大切です。
手紙を書くのは、普通の便箋と封筒で構いませんが、後で両親の手に渡すことも考えて選んでくださいね。
花嫁さんらしく白や薄いピンクのものや、小花や、レース柄のものなどがオススメです。
最近では、結婚式専用のレターセットも色々とあるので、ぜひ納得のいく便箋と封筒をセレクトしましょう。
今回ご紹介したように、「花嫁の手紙」に定番パターンは存在しますが、基本的なルールだけ頭に入れておくだけで結構です。
例文にとらわれすぎてしまったばかりに、あなたらしさがなくなっては本末転倒ですからね。
「感動させなければ」と考えすぎず、シンプルに自分の言葉で素直な気持ちを伝える
これが、娘の門出を祝うご両親が何より喜んでくださることですので、ぜひがんばってくださいね!