結婚祝いをいただいた方々に内祝いを贈るとき、品物だけでは感謝の気持ちを十分に伝えたとは言えません。

きちんとお礼状を添えてこそ、あなたの誠意が伝わります。

とはいえ、内祝いのお礼状なんて書くのは結婚時が初めての方がほとんど。

文面は一体どうしたら良いのか悩んで当然のことと思います。

そんなあなたのために、親戚、友人、上司それぞれに対するお礼状の書き方のポイントや文例をご紹介します。

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親戚に贈るお礼状の書き方

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一般的に結婚祝いのお礼状は 

①頭語

②時候の挨拶

③安否を尋ねる文

④主文
 
⑤結びのあいさつ

⑥結語

この順で書くのが共通した基本スタイルです。

親戚の場合は、日頃の付き合いや近距離、遠方住まいといった顔を合わせる頻度によっても文面は違ってきますが、

とくに親しい親戚の場合は、決まりきった表現の中にも、やわらかな語調を使ったほうが、感謝の気持ちが伝わります。

上記の順序に当てはめた具体例で見ていきましょう。

①頭語

拝啓(拝呈)

②時候のあいさつ

春 日差しが春のおとずれを告げる頃となりました。

夏 空の青さが夏らしく輝きを増してきました。

秋 すがすがしい秋晴れの今日この頃、

冬 寒さも日毎に増します今日この頃、

③安否を尋ねる文

おじさま、おばさまにおかれましてはいかがお過ごしですか。

ご夫婦に贈る場合は、男性を先に書くのが通例です。相手が療養中の場合は、「その後お加減はいかかですか」など、相手を気遣う一言を添えるとよいでしょう。

④主文

主文には頂いた物の感想や、使っている様子を書くと感謝の気持ちが伝わります。

お礼状を書いている本人だけでなく、二人が喜んでいる様子を書くようにしましょう。

これからも変わらずお付き合いを続けてほしい、二人を見守って応援してほしい

といった一言を添えると、温かみのある内容になります。

⑤結びのあいさつ

ささやかな内祝いの品をお送りいたしましたので、お納めいただければ幸いです。時節柄くれぐれもご自愛くださいませ。

親戚に贈る場合は相手の健康や幸せを願うあいさつ文で締めくくります。

⑥結語

敬具(拝具)

最後に、お祝いは2人に贈られたものなので、書き手の名前は夫婦連名で書きます。

その時、相手がどちらの親戚であっても夫を立てて、夫、妻の順で書くのが通例です。

友人に贈るお礼状の書き方

友人に贈るお礼状の場合も、基本となる文の構成は同じですが

友人との親密度によっては丁寧すぎるお礼状は、かえってよそよそしいと感じられることがあります。

その場合は頭語と結語を省略し、季節のあいさつから書き始めるとよいでしょう。

①頭語

前略

②時候のあいさつ

春 桜の開花まであと少し。今年はたくさんお花見できそうですか?

夏 ここのところビール日和。お風呂上りの夜風が気持ちよく感じられます。

秋 少しずつ日暮れの時間が早くなり、秋の気配を感じます。

冬 早いもので、今年も暮れようとしています。どんな1年になりましたか?

③安否を尋ねる文

○○さんは、いかかお過ごしですか。

よく会っている友人であれば、この文は省略してもよいでしょう。

④主文

友人にはこれからも変わらず付き合って行きたいという気持ちや、「また遊びに来てください」などのお誘いの一言を添えると喜ばれます。

⑤結びのあいさつ

ご自愛のほどお祈りいたしております。(近いうちにまたご連絡いたします。)

相手の健康を祈る文のほかに、今後につなげていくあいさつ文も友情を示す結びのあいさつとなります。

⑥結語

草々(女性が書く場合は「かしこ」)

友人に贈る際のポイントは、全体的に硬い文になりすぎないように、柔らかな印象の言葉を選ぶのがポイントです。

会社の上司に贈るお礼状の書き方

選ぶ言葉に最も気を付けたいのが、会社の上司へ贈るお礼状です。

①頭語

謹啓(謹呈)

②時候のあいさつ

春 陽春の候

夏 盛夏の候

秋 仲秋の候

冬 厳寒の候

会社の上司には必ず定型句を使って、時候の挨拶とします。

③安否を尋ねる文

〇〇様におかれましては、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。

会社の上司であれば、毎日のように顔を合わすことが多いので「お元気ですか。」と疑問形にならないほうがよいでしょう。

④主文

これからの新生活への意気込みや抱負とともに、支援や変わらぬお付き合いをお願いする内容を相手を立てるように書きましょう。

⑤結びのあいさつ

末筆ながらますますのご活躍をお祈り申し上げます

上司ならば、相手の活躍や繁栄を願う一言を結びのあいさつとします。

⑥結語

謹言 敬白

上司へは、定型句を使って形式的に書くことを第一に考えるようにしましょう。

少々硬い印象の文面のほうが、上司には受けが良いですし、失礼な印象を与えることもありません。

内祝いとお礼状を出す時期と便箋や封筒の注意点

ここまではお礼状の文面を中心に書き方について、具体的に解説してきましたが、

その他の点で、気をつけておきたいお礼状のポイントを以下にまとめてみました。

お礼状を出す時期

結婚式の後や新婚旅行の後に出すのが通例です。

間隔があまりに空きすぎると、お祝いを贈った相手の印象はよくありませんので、

結婚式後、1ヶ月以内を目安に相手方に贈るようにしましょう。

お礼状を書く便箋

縦書きが一般的ですが、最近は横書きも増えています。

白の無地や、罫線のみが入ったものが最も無難で間違いありません。

キャラクターの入った便せんや派手な模様のあるものは避けましょう。

お礼状を入れる封筒

白の二重封筒を使いましょう。

便箋を封筒へ入れるときは便箋を三つ折りにして入れます。

便箋を三つ折りにして、きれいに封筒に入るサイズの封筒を用意しましょう。

お礼状の文章を書く物(ペン)

万年筆か毛筆で書くのがふさわしいと言われていますがなければボールペンや筆ペンでも良いです。

色は黒か青で統一するようにしてください。

カラーサインペンや、鉛筆書きはNGです。


お礼状と言っても、贈る相手によって表現の細かい配慮が必要であることがお分かり頂けたかと思います。

人生の内で、そう何度も書くものではありませんので、「これでいいや」と思わず納得のいくお礼状を書いてくださいね。